うっすらと
感じていたこと。
ハードルさんは、「綺麗な」私を求めているのかな、と。
いつもイエスを言うこと。
いつも淑やかで女らしくいること。
か弱く、可愛くいること。
そんなの、いつかボロが出るよ。
ていうかすでに、ボロが出てます。
私は、ありのままでなんて愛してもらえない。
何故、それが認められると勘違いした?
お前ごときが。
所詮、時間つぶしと性欲解消でしかない。
そんなこと、私が一番わかってた。
わかっていて、好きになってしまった。
冷たさは、ずっと感じていた。
むしろ、冷たくなきゃ私は微塵も惹かれるはずがなかったということ。
散々冷たいと嘆いた元彼もハードルさんも、根本は同じ。
いつか私を痛めつけて支配する。
これが嫌だったのに。
みんな一緒。
みんな私を殴って支配して、謝らせて立場を弱くさせて。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
欲しがってごめんなさい。
期待して、ごめんなさい。
自分でもわかってた。
浮かれてるなぁ、って。