倦怠期
交際半年も過ぎれば、だんだん熱も冷めて倦怠期っぽくなってくるという話をよく聞きます。
倦怠期というより、安定したお付き合い、というところでしょうか。
私は全く心の中が落ち着きません。
ハードルさんを目の前にしたら、どうにも恥ずかしくて目をそらしてしまったり、抱きしめられていても硬直してしまったりそれを紛らわそうときてぎこちなくなってしまったり。
極めつきは、彼の部屋で一緒にいるときに、幸せすぎて心が広がりすぎて抱きしめられているときに泣いてしまいました。
ハードルさんはちょっと狼狽えていたように見えましたが、「さみしかったの?かわいいねぇ」と言って、さらに強く抱きしめてくれました。
好きは、どんどん膨らんでいって、それを処理しようにもできなくて。
パートナーシップにおいて幸せで泣くなんて、自分の人生には起こらなかった。
それが、ポンっと起きてしまったんです。
好きな人に好きといって、そして私のその言葉を聞いた好きな人が、嬉しそうに微笑む。
なんて幸せなんだろうって。
なんて恵まれているんだろうって。
何か裏があるに違いない。
こんなに幸せな気持ちを感じていいわけない。
ずっとそう思っていますが、「好き」はただただ暴走していきます。
ザルみたいだ。
愛情をもらってももらっても網目から逃げていく。
また欲しい欲しいと騒ぎ立てる。
それでもハードルさんは、私が不安になって、堕ちきる隙もなく、ただ毎日毎日愛情表現をしてくれます。
可愛い、好き、愛してる。
もっと早く、落ち着くかと思っていました。いつまで続くんだろう。
怖い。どっぷり浸かって、愛情をもらえなくなったときが。
もしくは、せっかくの愛情を愛情と感じられないくらい麻痺してしまうことが。