もはや誰?
自分が誰?状態です。
うまーくハードルさんの手のひらで転がされて、気がついたら犬みたいになっていました。
こんなこと、今までありませんでした。
撫でてほしくて、かまってほしくて、今なら犬の気持ちがめちゃくちゃ分かります。
どちらかというと自分はツンツンした猫タイプかと思ってましたが、本当に恋愛とは自分の知らない自分を連れてくるものなんですね。
ハードルさんの足の間に挟まってじーっとしているのが好きです。
身体のどこか一部分だけでもひっついていると半端ないリラックス効果が得られます。
もう、眠くてどうしようもないくらい。
今までなんて、すり寄っても行けませんでした。
はねのけられたら?
そんなみっともない真似??
と。
ハードルさんには、お恥ずかしい話ですがもうそれはそれは犬のようにスリスリ寄っていき、ちゅーして、ぎゅーしてー!!と騒ぎ…
いい年のババアがほんと情けない話です。
そしてその欲求によしよしー!とめんどくさがらず応じてくれるハードルさん。(さすがに空気読んで甘えてはいます。笑)
バカップル…
好き、とか、愛してる、とか、規定の言葉では足りない気がするから、抱きしめても、それでも足りないから人はいよいよ服を脱ぐんだと…
なんだか、全てが腑に落ちるというか、私は頭でっかちですから思春期から以後詰め込んだ情報の根拠を今戻って拾いに行っているところです。
30過ぎて自分が未経験なことを、とてつもなく恥だと思って生きてきましたが、今はそれで良かったんだ、と思っています。
本当に好きな人に心も体も愛されるのは、私は人生で一度でいいです。
だから、その時のためにとっておいてよかったというか。
まぁそれすら受け入れてくれるハードルさんの力量なんですが。
なんと奇跡のような人と出会えたんだろうと、無神論者のくせに神に感謝の気持ちでいっぱいです。
一緒に寝ている時、うとうとしながら、寝ぼけながらも私を見つけて頭を撫でてくれたり、抱きしめて髪にキスしてくれたり、とてつもなく甘い時間を過ごしているのに、浸りきれないのはやっぱり私だからです。
いつかはこういうことしてくれなくなるよね。
いつか、求めてもはねのけられたりするんだよね、と。
寝息を立てるハードルさんの顔を見ながらそんなことを考えていたら本当に悲しくなってしまって、いつもせめてもの抵抗でそっと背中を向けるのにすぐつかまえられてしまうから、なんだか全てがどうでもよくなってしまいました。
いいか。
抱きしめてくれなくなったら、それはその時考えよう。
今度は拗ねずにハードルさんにずっと抱きしめてもらおう。
体温が恋しいです。
次の日って一番さみしい。