戻れなかった
意志の弱さ…
逃げたいけど、逃げたくない。
もうやめたいのに、やめられない。
ハードルさんはいつも自分の何パーセントかを、ちゃんと私のためにとってくれる人です。
そのパーセンテージが、多いときは私も愛情過多で嬉しいし、減ると不安になる、ただそれだけ。
いつも思いやってくれて、それを表現してくれているのに。
私が不安定でいつも揺れているから。
いつか離れていくならと、過去のサンプルを握りしめた私が勝手にハードルさんを悪者に仕立て上げているだけなんです。
ハードルさんと手を繋ぐと、気持ちがダダ漏れに伝わってきて、泣きそうになります。
初めて手を繋いだときからそうでした。
こんな感覚になったことがなかったので、…というか人と手を繋ぐことが大嫌いだった私が、ハードルさんには手を繋がれても嫌じゃなくて、むしろずっと繋いでおきたいと思うくらいで。
気持ちが送り込まれているような感覚。
愛されてる、と認識する感覚。
大きくて暖かくて切ない。
それを思い出せば、やめるなんて言えない。
もう少し向き合わなければならないみたいです。
好きです、すごく。
もう、後戻りもせず彼のために自分の人生を使い切りたいと思うくらいには。