もっと早く出会いたかった
そう、思います。
いや、もしそんなことがあったとしてもその時には、ハードルさんのことは何も思わなかったかな?
ハードルさんとは、婚活パーティーとかで会っていたらそれこそ見た目ではじいてしまって、会話はしっくりきたけど悩みに悩んではじいてしまってたかもしれません。
アプリだから、じっくり話せて知れたこともあると思います。
もっと早く会っていれば、こんな暖かな人間もいるんだ、って知れたと思う。
もっと早く会っていれば、不適切な関係に悩み自分の身体を切ることもなかったのでは、と思う。
もっと早く会っていれば、愛の温かさを想像したいと思うことが増えたのでは、と思う。
ハードルさんが思うより、私の心の中はズタズタで、そこに踏み入れさせることはとてもじゃないけどまだできません。
でも、入りたいとは決して言わないのです。
ノックする前に、私の顔色を見てくれる、それがハードルさんの優しさなのです。
ハードルさんが親なら…と思ってハッとする。
私は何をハードルさんに求めているんだろう
父性とかではないよね?
いつもここでわからなくなる。
寝るまで頭を撫でて欲しい愛と
身体を重ねたい愛と。
私には区別ができない。
欲しい愛は前者だろうか、いや、求めてくれるなら後者でも良い。
正直、わからない。
自分なのに自分のことがわからない。
だから思う。
もっと早く出会いたかった、と。