傍観者もまた毒
ハードルさんのご両親とハードルさんのやりとりを見ていて、「すごい…テレビの中の家族みたい」ってふと思ったんですね。
よくテレビで見る感動家族?温かい家族のやりとり。
私は子どもの頃から、ドラマ以外のドキュメント系やインタビュー系を見るたび、そういう家族がいるわけない、みんな外ヅラが異常にいいんだろうなぁと思っていました。
高校生くらいからでしょうか。
恋愛のれの字も出せないうちの家は少し変わっているのかも?と思うようになりました。
みんなが母親に彼氏を会わせたり、実家デートしたり、相談事をしているのを聞いて、心底びっくりしましたが、それはその家がおかしい、うちの家が正しいって思ってました。
恋愛なんてはしたない。浮かれてみっともない。色気付いて恥ずかしい。
母親から植えつけられたこの言葉が未だに私を縛ります。
大学、社会人になり、やっとうちの家が異常なんだと気付きました。
基本的に私だけがそう言われて育ちました。
弟は彼女の存在をオープンにしてましたし、それでとやかく言われているのを聞いたことがありません。
ハードルさんと接しているうちに、私は正しい愛の形を少しだけわかりかけているような気がします。
だから、親の態度が本当に許せないというか、異常だな、この人たち。
早く逃げなきゃ。
と思っています。
淡々と、冷静に、結婚がいい機会だから出て行こう。
母親から当たられるのはいつも私です。
父や弟が付けた火は、いつもいつのまにか私に大きな炎となって向けられます。
そして、父も弟も、我関せずのスタンスでいつも逃げます。
かばってくれたことなんてなかった。
かばうのを期待したことも正直数えられないくらいあった。
でも、私だけがいつも家族から無視されていらない扱いを受けてきた。
誰も助けてくれなかった。
自分なんていらないって思うのはすごく自然な気がする。
ハードルさんと出会って、温かい愛を初めて知って、ハードルさんのご両親を見て、こういうふうな言葉がけがあるんだ、って目から鱗というか、とても、私という存在が恥ずかしく思いました。
こんなに愛されて育ったのに私のせいで不幸になるんじゃないか、って。
はー。
ネガティブ。
母だけが毒と思ってましたが、知ってて傍観している奴らもみんな毒です。
私が受け止めれば自分達に害はこないのでね。
早くでていってやる、こんな家。
見捨ててやる。
本当に心の底から汚いなぁ、私は。