アダルトチルドレンアラサーの婚活

もうすぐ32歳、見た目は派手でも残念ながらAC喪女の婚活記録です。

心を開けた

友達より、親友より、自分を理解してくれる。

私にはずっと味方がいませんでした。

いや、うわべの味方はずっといたのかもしれませんし、私がそう思いそして私にそう言ってくれる人は本当に私を味方だと思ってくれているのかもしれません。

でも、信じられなかった。

誰よりも私を信頼してくれるはずの親に、そう思えない素地を作られてしまったから。

私は心の中でいつも一人で、いつも寂しくて、いつも不安で、いつも自分だけが頼りだった。

その自分のことも自分では大嫌いで、もう世界には敵しかいなかった。

鏡の中にも醜い存在しかいないことは、もう、苦しみしかなかったのです。

他の人が私をどれだけ恵まれていると言おうが、世界の飢餓の子どもたちと自分を比べようが、やっぱり私は苦しかったし一人だったしつらくて消えたかった。

世間体のために、そして自分の未来への不安から婚活を始めたら、自分のことをこんなに認めてくれる人が世の中にいたのか、と衝撃を受ける人と出会いました。

彼の生き方から、こうすれば正しいんだと勉強させてもらい、そして欠けて磨り減った心はまるくなるように撫でてもらい、自分がこんなに穏やかになっていいものかとずっと悩みました。

そのまっすぐな愛情の前に、私はわかりやすい愛情を知らず育ったので、これは罠ではないかと本気で悩んで疑心暗鬼になって、突き放そうと、手放そうと思ってもできなくて、もがいて苦しんで残ったのは穏やかで人間らしい理想的な生き方をする彼が、私を好きだと言って私の手を暖かく握ってくれることでした。

結婚が決まり、いろんなことを話し合う中で、この人で良かったと思うことが山ほどあります。そして、自分の境遇をもう一度見つめ直すことに抵抗感と、彼へのジェラシーが湧き出てもきます。

彼は私と違って、信頼も愛情も知っている人だから。

でも、私は彼が好きです。

彼と一緒に生きていくことを選んだ。

他の誰でもない、この人でないと嫌だと思ってただ進んでいます。

2年前には想像もつかなかった。

好きな人に抱きしめられて眠ること。

夜中に目が覚めれば大丈夫?と聞かれること。

怖かったときに怖かったね、と頭を撫でられること。

日常のいろんなことを一緒に共有できること。

誓った後どれだけ一緒にいられるのかな。

どれだけの愛を私は表現できるかな。

綺麗な景色を一緒にあと何回見れるかな。

先にいなくならないでほしいな。

もう一人になりたくないよ。

寂しいのは嫌だよ。

親より誰より心を開いてしまった。

私も心を開けたんだなぁ。

初めて開いたと胸を張れるその人が、人生で一番安らげる人で良かった。

幸せだ。

怖いな。