沼
指輪なんていらないから、毎日寝る前に手を繋いでほしい。
ずっと一緒にいようねって約束するより、今抱きしめていてほしい。
でも、今笑いかけてくれてるのにそれがなくなるならもう笑いかけないでほしい。
不安定だ。
底無し沼だ。
もう、もはや彼になりたい。
一体になって溶けてしまいたい。
なんだってする。なんだって我慢する。
だから、捨てないで。
見捨てないで。
彼はずっと変わらず私に関わってくれるのに…
なんでこんなに怖いんだろう。
そうだ、罰が当たるからだ。
これだけ愛してもらって、さらに高価なものをもらったりしようものなら、罰が当たる。
だからもう、今のままで十分です。
私には、もう十分足りすぎていて、それでもまだくれようもするもんだからおかしくなっちゃうんだ。
距離をちゃんと置かなきゃ。
沈んじゃう。