アダルトチルドレンアラサーの婚活

もうすぐ32歳、見た目は派手でも残念ながらAC喪女の婚活記録です。

忘れること

絶対に忘れないでおこうと心に決めたこと。

永遠にこの時が続けばいいのにと思ったこと。

どれも初めは映像のように覚えていられるのに、だんだんそれが断片的な写真のようになり、ついにはふんわりとしか思い出せないようになる。

すごく悲しいけど、すごくノスタルジックで、その容量が空いたぶんだけ、また新しいものが入ってこれるんだと私は思います。

人のメモリーは、病気とかそんなことでない限り多分そんなに大差ないんじゃないかな?と。

書き換えが激しい人とゆっくりな人と、一つ一つを丁寧に覚えている人。

でも私は、強烈なことは執着して覚えているほうだと思うので、きっと人によってそれらは何パターンもあるんだろうけど。

忘れたくないことはどんどん抜けていくのに、辛かったこととか悔しかったこととかはどんどん積もっていって、ふとした時にフラッシュバックみたいにうわぁーっと溢れてくるのが個人的にはとても苦しい。

何ヶ月かに一回、とてつもないほど苦しくて息ができないことになる。

その日何か嫌なことをされたとか、その期間何かに悩んでいるわけでもない。

ほんとに些細なきっかけで引き金が引かれてしまう。

他の人はこういう瞬間をどうやり過ごしているんだろう。

私には嫌な思い出だけがこびりついて、だからメモリー機能によって嫌なことばっかりが積み重なっていって。

ここ何年か、とても幸せに感じているその瞬間に、ああこれもいずれ思い出せなくなって消えてしまうんだなぁって、よく思うんです。

そもそも、遅かれ早かれ消えて無くなる自分というものが記憶で残したいものってなんなんだろう?

その記憶はきっと誰にも引き継がないのに。

私の場合は今死んだって遺伝子打ち止めですから、まぁ自分で終わらせるって感覚ですから余計そんなことを思います。

子どもを産んでいたら、やっぱりその子のためにその子の観点での記憶を残したいって思う部分もあるのかな〜とか。

祖母は、認知症で私のことを忘れてしまいました。

でも、私はそれでも祖母が生きていてくれたらそれでいいんです。

自分のことも、周りのことも忘れていく祖母。

それでも久しぶりに会った私に、何か持って帰らせれるものはないか探し回る祖母に、祖母の人間性そのものを見た気がしました。

じゃあ私にはこのまま生きていて何が残るんだろう。

祖母とは離れて暮らしていましたが、私が成人してから何故かよく会いに行くようになり、恋愛の相談なんかもずいぶんしました。

結婚は、してからが大変だから、焦って変な男捕まえるくらいならしっかり仕事して稼ぎなさい。

とよく言ってました。

あんたは頑固だから、優しい男がいいよ、とも。(笑)

今は、私のこともわからなくなって、結婚してようがしてなかろうがどうでもいいみたいです。

きっと私はこのまま祖母と別れることになったらすごく後悔する。

祖母は分からなくても、私は大丈夫だよ、って、できたらパートナーと一緒に会いに行きたいんです。

ひ孫は無理でも、パートナーだけならなんとかなるかもしれない。

祖母は全て忘れてしまったわけじゃない、きっとどこか残ったメモリーで理解してくれるんじゃないかと…。

そう思って婚活したり焦るのは、エゴなんでしょうか。