君が見ていない景色
元彼のことを、俗に言うソウルメイトだと思って過ごして来ました。
だって、初めて出会った目印の分かる人だったから。
いろんなサインが私をただ彼にのめり込ませていった。
だから、もう、彼が私の目線に入ることのない世界に自暴自棄になっていた節はあったかもしれません。
最近聴いた歌で、君とまた会えるまで君が知らない景色をたくさん見ておくよ、と。
また会った時にはお互いのその景色を語り合おう、というものがあって、泣いてしまいました。
もしも、もしも前世とか今世とか来世があるなら、
わたしは今世彼が見ないようなものをたくさん見て感じて覚えておきたい。
いつか、今の私としての実体ではなくそれではない何かで会う時までとっておきたい。
そして、彼の話も聴きたい。
そんな世界があれば素敵だなぁ、と思う。
だから、彼のいない世界、彼から一番遠い世界を苦しんでやろう、そして楽しんでやろうと思う。
私は思いきり私らしく生きてやろう、と。
久しぶりに彼を想って泣いた。
その涙が、懐かしくすらあった。
ああ私、まだ泣けたんだ。
って思うとすこしだけ、ホッとしました。