執着心
あなたじゃないとだめだと思い込んだどんな男性も、今現在の私の人生で関わり続けている人はいない。
もちろん、経験という意味では、会えてよかったなと思ってますし、その時に感じた想いも無駄ではなかったと思います。
でも、「あなたじゃないとだめ」ではなかった、と、いうこと。
私はのうのうと生きているし、忘れられないと泣いた日もあったけど、また気になる人を見つけたりして。
もともと、私は物や人に対する執着心が、少ない方だと思う。
誕生日かなにかで、祖父におもちゃ屋に連れていかれ、おもちゃを買ってあげるから好きなものを選びなさい、と言われ、何にも出てこず、そのへんのノートと消しゴムを選び、せっかく買ってもらえるのになんだそれはと怒られた記憶があります。(笑)
今日遊ぼうね、と友達とした約束を他の子と遊ぶと破られても、仕方ないか。と思う子どもでしたし、絶対これがいい!とか駄々をこねた記憶も全くありません。
唯一??執着というか心奪われたカテゴリーがあり、その関係で今は仕事をしているので、執着心はないわけではないと思うのですが、人に対しては全くと言っていいほどないです。
だから、だめなのかも。
過去に、恋愛の相手にやきもちをやかせようとされたことがありました。
私は、あー自分じゃ不足なんだなぁ。その相手といっしょのほうが彼にとってはいいかもなぁ。
と、しみじみその彼と女性の話を聞いて思っていたのですが、あまりに私が飄々と話を聞いていたのでその彼に、
「俺が他の女のとこにいっても平気なの?」
と、聞かれ、答えに困ってしまいました。もっと怒ったりとかなんでしないの?って。
やきもち妬かせたかっただけなのに。って。
正直めんどくさ、って思っちゃいました。(笑)
ACあるあるで、そういう時は相手が喜びそうな言葉をチョイスして顔色を伺うのですが、この場合はどう返せば相手が喜ぶのか、私にはすぐに思い浮かびませんでした。
同時に、他の女のとこにいっても、こんな私じゃあ仕方ないなぁ。
と、思った自分もいて。(笑)
だって仕方ないじゃないですか、自分じゃだめで違う女性に惹かれたんですから、そこで魅力のない自分がジタバタするのも滑稽ですし。
そりゃ嫌か嫌でないかで言うと嫌ですよ。
でも、そんなの言ったところで何か変わるわけでもないし、みっともないほうが自分にとってダメージだし。とか考えすぎてる間に、やっぱりお前の気持ちは分からない、って言われちゃいました。
私だって分かりません。(笑)
それは、変わらず今でもそうです。
例えば浮気されたらその時点で仕方ないなって全部の心のシャッターを閉めて無言で相手から去ろうとすると思います。
私を必要としないなら、私もあなたを必要とはしません、そんなスタンス。
何で浮気したの!と、問い詰められる人が羨ましい。
不謹慎だとは思いますが、そんなふうに人とぶつかれるエネルギーや、ぶつかり方の方法や、はたまたぶつかることのメリットが私には見つけられません。
執着心がないんだと思います。
やっぱりその人じゃなきゃだめだ、っていうことを持続して確認し続けることが恋なりもっと壮大になると愛だと頭の中では整理しているので、そりゃこんな私じゃパートナーもいい恋愛もできないよな…、と思った今日なのでした。
私が今まで好きになった人は、その代わりなんて考えられませんでした。
でも、私の代わりなんていくらでもいます。っていうか、もっと素敵な人がたくさんいるので、どうぞそちらへ…みたいな心境です。(笑)
自分が選ばれていいはずない。
執着心のなさプラス自己否定。