独占欲
よく思うんです。
あの子は結婚できて、私はできなかった。
なぜだろう?って。
結婚した人生の先輩なんかはみな口を揃えて、「タイミングだし巡りだよ〜〜えんどうちゃんにもちゃんとそのタイミングがくるから♪」とアドバイスをいただきますが、タイミングなんて、多分私の場合は死ぬまでないです。(笑)
それは、あなた達がちゃんと選ばれるに値する、魅力ある人間だったからですよ。みたいな。
貫いて生涯独身の人もいますけど、結婚「できなかった」人間にはない、強さを感じますよね。そういう方って実際ちゃんと社会の歯車になれていらっしゃいますし。
結婚という枠から一つレベルを落として、恋人というカテゴリーで考えてみても、私はやっぱり誰かの特別にはなれていない。
誰かの人生の中に入っていくことが、ないんです。
私が今死んでも、私に血を分けた親族以外に、生きることに絶望するくらい悲しむ人は、いません。
恋人になる口約束も、結婚も、独占欲がそうさせるんだと私は思っています。
あなたを独占したいから、現代にふさわしいしかるべき間柄になろう、とお互いが思い合うこと。
それは私がずっとずっと、憧れ続けているものです。
だって、それは、あなたじゃなきゃダメだってことですよね?代わりがいないってこと。
私の代わりなんて言うにはおこがましいほど、周りには私なんかよりキラキラした女性だらけなので、だからこそあなたじゃなきゃダメだって、一度でいいから言われてみたいんです。
嘘でもいいです。私は騙されやすいので、騙されたままそのことにも気づかず、そのまま殺してくれたらいい。
好きな人に殺されることは、一番人間として幸せなことなんじゃないか、とは大学時代から思っていました。
そしてそれは、あるときふと元彼が私の首に手をかけたことにより確かなものになりました。
自分では勇気がなくて死ねないから、いちばん好きな人に殺されたい。
自分でも気色悪いなぁって、思います。